団塊の世代とは昭和22年~24年に毎年270万人生まれた約807万人をさします。第一次ベビーブームで、人口構成上の分布で際立って多い層を「団塊の世代」と命名したのは作家堺屋太一氏でした。
これらの人々は600万人といわれ、定年退職したら、年金受給までの間の再就職をどうするのか、人手不足との調整や
ものづくり立国としての技能伝承の問題が発生します。これが2007年から起こるので
、2007年問題と言われます。
技能とは「技芸を行う腕前」のことを指しますが、各分野における「匠」の技を言います。ものづくりの分野ではベテランの匠の技があるから、企業が成り立っていることが多いのです。
大勢の匠が企業から定年退職したら、ものづくりに支障をきたすので、その技術を後継者へ引き継ぐことが必要です。ベテランが持つ技術の暗黙知は、どこでもあまり明示されることはありませんでした。ベテランは自分の仕事を進めるために技術・技能・知識を学び、長年に亘って仕事に取り組み、改善に改善を重ねて工夫してきたのです。ベテランは自らは
「カン・コツ」についての感覚(五感)・要領やポイント等を記述することもありません。
ですから、暗黙知の抽出が難しいのです。
経済産業省大阪経済産業局の「ものづくり技能伝承と技能人材育成方策に関する調査研究」報告書によれば、
「ものづくり技能の集積と伝承の必要性」の専門分野は下記の通りです
【技能の専門分野】
| 切削・研磨 |
25.9% |
組立加工 |
14.2% |
| 板金加工 |
6.6% |
計測・測定 |
5.2% |
| メッキ |
4.7% |
鋳造・ダイキャスト |
4.2% |
| 溶接 |
4.2%
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脂成型 |
3.8% |
| 鍛造 |
3.3% |
熱処理 |
2.8% |
| その他 |
25% |
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技術の暗黙知を伝承することの難しさは
1 企業の経営者がベテランの技を明示することに関心がない。
2 ベテランの技を明示することを強要することについて経営者は遠慮するケース
3 ベテランは即指導者ではない。自分の保有する技術・技能を指導する立場で、見直ししたことがない。
学習者へどう伝えるかの視点で、技術・技能を見直し、整理したことがない。
4 学習者については、ベテランの域にない人では理解できない。ある程度の経験者でないと理解できない。
5 上記の専門分野には、若い人や途中入社の人からは嫌われる。
ですから、ある程度経験をつんだ40歳前後の人が学習者として望ましい。専門分野の技術者は手を挙げて学習者となり、
次の匠となるようSTEP UPしてほしいものだ。