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できる後輩指導法 (その1)

後輩指導きちんとできる?理解度念押し・仕事の意義説明

新入社員や中途採用者の職場の実践教育指導は、人材活用においては重要です。教わる人の年齢や男女を考慮して、指導役との年齢のあまり開きのない先輩を指導役に選び、その人に任せるケースが多々あります。 選ばれた人も指導するスキルを身につける教育の一環なのです。では、指導役はどんな点に注意をしたらよいのだろうか。

「知識レベルの確認と説明と確認」のパターン

グローバルナレッジネットワーク(東京渋谷)のコンサルタント田中淳子氏によると、

「今の説明、わかった?」と指導役が質問すると、大抵は「はいわかりました」。しかし実際、後輩たちが分かった気になっているだけのことが多い。分からないと自覚している場合でも遠慮があって「わかりません」とは言えないもの。教え役はもう一押し確認しないとダメだ。

 後輩があやふやな理解のまま仕事を続けていると先輩の思惑からずれてきてしまうこともある。そこまできて、やり直しでは時間や労力もかかり、後輩のやる気をそぎかねない。後輩たちの中には「そうならそうと最初に言ってくれればいいじゃないか」と反発する者もでてくる。

1.こうした事態を避けるために、教え役は説明した後で、内容を復唱させたり、又実際にやらせてみて理解度をチェックしよう。その場では時間がかかるが、結果的には効率が上がるはずだ。

2.(企業研修のラーンウエル(埼玉県寄居市)代表取締役関根雅泰氏は次のことを指摘する。
 中途入社はもちろん、新卒でもアルバイトなどで、仕事に関連する知識を持っている場合がある。まずは後輩の知識レベルの「確認」。どの程度のスピードで指導が進められるかのメドをたてる。それから仕事内容を「説明」。最後に理解度を「確認」するスタイルだ。

 その時、分かりやすい説明に不可欠なのは「What」(なにを)「Why」(その理由は)[How」(どんな方法で)の三項目。後輩の仕事に対するやる気を高めるためにも[Why」の項目は重要だ。その仕事はをなぜ今する必要あるのか、全体の中でどんな位置づけなのかが分かれば、仕事のやりがいが増し、自然と前向きに仕事に取り組む気になれる。

 そもそも後輩指導の目的は、後輩が自分で考えて動き、一人で仕事を切り盛りできるように育てること。其の手助けとなるのは「質問型の接し方」だ。なんでもこちらから側から提供するのではなく、「あなたはどう思う?」と投げかける。

 この時、教える方も一緒に考え、何か学ぼうとする姿勢で対応すれば、「先輩もこれだけやっているのだから、自分もやらねば」といった信頼感高まるだろう。

ほめ言葉を準備

企業研修コンサルタント、インソースの川端久美子常務取締役(東京 千代田区)によれば、「教え役はほめ上手であることも重要だという。だれでもほめられればうれしい。やる気の維持にもつながる。おだてる必要はないが、後輩をよく観察し、小さなほめチャンスも逃さないくらいの心構えで臨みたい。
 ただ、「案外、ほめ言葉はとっさには思いつかないもの。周囲の人から聞きだして「ほめ言葉」を蓄積していくとよい。

また、前掲の田中氏は、「こちらがほめたつもりでも、後輩が気づかなければ意味はない。そこで、少々大げさなぐらいほめていることを示してもよい」といっている。

後輩は先輩の鏡

中にはウマの合わない後輩を、教えなければならない場面もあるだろう。「後輩は先輩の鏡」として、ビビることなく、堂々と「後輩の働きぶりは教え役の姿を反映しているもの」と心して臨んでみてはどうだろうか。あとになってきっと感謝されるでしょう。

(日経新聞から)

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