真剣に取り組めば結果がついてくる (その1)
リーダーに抜擢された女子社員
ある生命保険会社で、本当にあった話 です。
短大を卒業して就職した女子社員がいました。彼女はどうしたら会社がもっと良くなるにか、入社以来ずっと考えていました。そして、新しいアイデアがまとまると、企画書や提案書の形にして、上司に見せていました。上司も意欲ある新入社員だと思ったようで、「ここはこう直した方がいいよ」とか「もっと具体的に書きなさい」などど、アドバイスをしてくれました。「これは費用対効果が悪すぎるから無理だね」とダメ出しをされることもありました。
彼女はそれに懲りぬこともなく、企画書や提案書を出し続けました。そして、あるとき上司がビックリするぐらいの良い企画書が出来上がり、上司はそれを役員会に上げました。役員会でもこの企画は大いに受けて、すぐに新規部署を立ち上げて、この企画を実行することが決まったのです。
そして驚いたことに、新しい部門ノリーダーに入社三年目の彼女が大抜擢されました。部下はみなかつての上司たちです。彼女がリーダーになると決まったとき、すでに窓際族であった上司たちが、ぜひ彼女と一緒に仕事がしたいと申し出た結果でした。
能力主義が徹底している欧米の企業ならいざ知らず、日本の生命保険会社でもこのように、
大胆な選択がなされる時代になっているのです。
彼女はいつも、「会社を良くする」ことを考えて努力し、その結果、自分のアイデアを実践できる肩書とそれにふさわしい報酬を得ることになりました。会社はやる気のある社員、結果を出せる社員を評価します。漫然と会社で時間を過して給料をもらうのではなく、仕事の内容に見合った報酬を得る、という意識を持つことは、プロの職業人として重要なことです。
私が働いていたアメリカのコンサルティング会社では、入社式の日、当時のCEOが「私へ直接、企画や提案をどんどん送って欲しい」と挨拶しました。それを覚えていた私は,CEO宛てに企画書や提案書を送り続けました。先輩たちは、上司を飛び越して何をするんだ、といやな顔をしていましたが、直属の上司は「いいことだ!」と私の行動を評価してくれました。